やまびこブログ~風の谷の徒然なる日々~

 法人の活動報告やイベント告知を中心に、スタッフが日々感じたことや自閉症の方の魅力、福祉の仕事の楽しさについて発信しています。

2017年09月

 先日読んだある起業家の話で、そうだなぁ〜と思った言葉がありました。
 それは“今乗っているレールの先に、なりたい自分がいるか?”
 比較的、転職が当たり前になり、それに伴って数年で会社を去る決断をする人も多くなっていますが、判断基準としてとても分かりやすい表現だと思いました。
 就活中の皆さんも説明会等で情報収集しながらそのレールの先の自分を想像してみたら良いのではないかと思いました。

 そして、その人はこんなことも言っていました。
 “失敗のしないのは挑戦がない証拠”
 未来の自分を想像しながらまずチャレンジをしてみて、失敗だと思ったら再チャレンジしていただければと思います。

 その中で自閉症者の支援にチャレンジする人は大歓迎します!N

 福祉の仕事相談会を行います! 
 福祉業界ってどんな感じ?福祉の仕事って実際には何をしてるの?福祉の会社は多いの?等、何でも関心のある方は覗いてみてください(^o^)/

 10月1日(日)13時〜16時
 ソレイユさがみ(橋本駅北口イオン6F)
詳しくはこちらをタップ↓↓↓
http://sagamiharashi-shougai.com/archives/4075

 大仰なタイトルにしてしまいましたが、あるヘルパーの報告を聞きながらそういう言葉が思い浮かびました。徒然なるままに書き留めておこうと思います。

 先日、あるガイドヘルプサービスを実施した際にいつも利用している施設が工事中でした。ヘルパーはかなり焦り、どう対処すべきか脳をフル回転させていましたが、ご本人がその状況を確認すると隣の駅を言い、駅へ戻られました。
 そのまま再び電車に乗り、行ってみると隣の駅近くに同様の施設があり、予定していた活動をこなして、満足げに帰宅されました。
 以前、利用した経験があり、ご存知だったということでしょう。

 でも、一対一で付き添い、街に出ているヘルパーが一番恐れるのは見通しの立たないまま移動することです。そのヘルパーはご本人が希望されたことで、まず付き合ってみよう、と決めて動きました。

 自分が知っている場所を提案する、今回は工事で使えないと伝える、別の日程を提案する等、対処の仕方は様々考えられたと思います。
 それでもまずご本人の希望に合わせた行動を取ろうと考えたのは良い対応と言えるのではないかと思いました。
 そのヘルパーは移動中も逐一報告を入れていましたが第一報の付き合ってみます、の後、第二報は不安ですが・・・でした。

 もちろん事前の確認が不十分だったことが一番の原因であり、今回はご本人の対応力に助けていただきました。その対応力を信じて付き添った姿勢は私たちが基本に置いているものだと思います。

 ともあれ、無事故で楽しんでいただけるような計画、準備を行わなければ、と反省した次第であります。N

 昨日、上溝福祉まつりの準備会議に出席させていただきました。
 企画会と合わせて今回はピラティスのインストラクターの方から腰痛予防の方法について講習を受けることができました。
 昨日聞いたのは正しい姿勢のつくり方。
立った時に耳、肩、腰骨、膝足首が一直線になること、また腰骨と恥骨、肋骨の10番目の位置が同じ面になることで合わせられます。
 私は割りと姿勢良く過ごしているつもりでしたが、どうやら胸を張り過ぎていたようで少し猫背になった感覚で真っ直ぐな姿勢でした。
 こういった日頃とっている姿勢から首や肩、腰の凝りが起こりやすくなるとのことで、正しい姿勢を保つ訓練をすることで、その骨の形に筋肉が合ってくるため、凝りや痛みが起きにくい身体になっていけるそうです。
 早速、今日の職員会議の合間に何人かのスタッフに伝えましたがチェックポイントが多い分、一人で確認するのは難しいようです。
 ご家族や同僚の方と確認し合って、その姿勢をとった時の感覚を覚えるようにすることが有効だと思います。
 また、正しい姿勢をとったままバンザイをしたり、両腕を横に伸ばした状態で身体を横に曲げる運動をすると筋肉の長さのバランスが適切になっていくそうです。
 早速、私は試してみようと思います。
 3週間で身体のバランスが改善できるそうです。

 風の谷は自閉症支援の事業所です。ナウシカもそういうことになります。ですから入居されている方は様々な形で自閉症の方ならではの行動パターンをとられる事があります。

 先日、ある方が私がご家族との連絡ノートを棚から出した際にサッとボールペンを差し出されることがありました。その数分後には他の方が1階の部屋へ向かっていくと、戸の前に差しかかったタイミングでスッとドアを開けられていました。

 この場面自体は「やさしい」「紳士的」と感じられ、温かな気持ちにさせていただける良いシーンとなりますが、実際にはその紳士的な行動をされていた方はこだわりが強くなっていて、様々な周りの人の動きに敏感になっている状態でした。実はこの後、一晩中眠られない様子が見られていました。
 つまりボールペンはノートを出したから当然書くべきであり、戸の前に向かう人がいれば、むしろ何で閉まってるんだ、という感覚であったと推測されます。

 通常であれば、これから書くんだな、こっちの部屋に行くんだな、と思うだけで済むことも体調や緊張など何らかの不安要素があることで、強く“気になってしまう”状態になることがあるようです。
 でもタイトルにある通り、その行動から受ける印象が真逆のこともあり、こういったタイミングの一致が周りの人をホッとさせ、その人への良いイメージにつながることになるのは、とても良いことだと思います。

 外から見える行動の裏には様々な要素が隠れていることを想像しながら皆さんの考えや感覚が少しでも想像できる支援者になりたいと思います。

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