やまびこブログ~風の谷の徒然なる日々~

 法人の活動報告やイベント告知を中心に、スタッフが日々感じたことや自閉症の方の魅力、福祉の仕事の楽しさについて発信しています。

2017年09月

 徒然とある通り、思いつくままに書かせていただいているブログです。ですからコメントは長いことゼロのままなのですが、久しぶりに確認してみたら意外と訪問数はあるんですね。

 おそらく、就活中の学生さんなのでしょうね。日替わりで気温差が10度以上という異常事態ですので水分を小まめに取りながら、ご自身をより深く知る機会にしていただきたいと思います。

 そのためには、もちろん自分との対話は必要なのですが、それって結構難しいですよね。私は就活の時期にやっていたのは、なるべく色んな人の考えや希望を聞くということでした。面接の自己アピールのためには自己分析、自己認識が必要ですが、他人の話はそれを知る材料になります。
 そんなこと考えてるのか、でも自分だったら・・・のような形で自分が本当はどうしたいのか、何を考えているのかを知るヒントをもらえますので大いに友人と励まし合い、愚痴り合いながら挑戦していただきたいと思います。がんばって下さい。

 その中で一人でも私たちと縁のある人がいたら嬉しく思います。

 
 自動動機理論という心理学の言葉があります。
 ある実験が行われました。2つのグループに不規則に並んだアルファベットのカードから特定の単語を見つけるというもの。
 1つのグループには「勝利」「達成」など前向きな言葉。もう1つのグループには「牧場」「シャンプー」など脈絡のない言葉が設定されました。
 そしてその実験の後、共通のパズルを解く問題を行ったところ、前向きな言葉を探していたグループが格段に良い成績となりました。
 前向きな言葉に触れることで無意識に意欲が高まり、その後の行動に積極性や集中力を生むという理論です。

 私たちは支援者として普段の言葉づかいには注意を払っています。それは数十年前に施設の利用者が〜ちゃん、またはあだ名で呼ばれたり、大人でも子ども扱いする言葉づかいになったり、ということがあり、それは人権侵害であり、虐待と捉えるべきとの考え方が生まれました。
 風の谷は18才以上の方が利用されていますので、特に一人の大人として接することを意識的に行っています。

 その際、言葉はそれを使う人の意識に直接作用することを実感する時があります。
 利用者さんから思わぬ反応があり、焦ってしまった時、体調やプライベートの影響でちょっとした声や行動にイライラしてしまう時、その方に合った支援方法が見つからず悩んでいる時などに敢えて丁寧な言葉づかい、口調を意識することで冷静な振り返りができたり、気づきが生まれたりしています。

 またナウシカのように暮らしを共にしていると自分が家族になったような錯覚から馴れ馴れしい態度に陥る危険性があります。そういった時に言葉を意識することは態度の修正や振り返りにつながっています。

 自身のモチベーションを保つだけでなく、支援者としての資質を向上させるためにも言葉を大事にする姿勢は大切なのだと思います。

 

 ナウシカはグループホームです。暮らしの場面での支援を行っています。生活場面で柱となるのが食事と睡眠です。ですから食事は長年スタッフが頭を悩ませながら皆さんの嗜好に合わせつつ健康にもつながる内容になるよう工夫を続けています。
 もちろん健康面だけでなく、楽しめなければ意味がないとのことで食卓の形式も様々考えています。先日は調理担当のFがホットプレートを用意、テーブルの真ん中に設置して焼き肉をしました。
 それぞれに食べ方、反応の仕方はありましたが、皆さん楽しんでいただけましたこれまで誕生日の方がいる日はケーキを用意していましたが、こういった形の方がより楽しんでいただけるように思いました
 ただ準備する方は非常に忙しかったですその日サポートに入ってくれたスタッフのMにも感謝です。

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 読書の秋ですが、先月の夏休み中、天気が悪かったこともあり何冊かまとめて読むことができました。色々とナウシカでの支援に役立てられると思いますが中でも東田直樹さんの「自閉症の僕が飛び跳ねる理由」は新しい気づきと反省、感動が多かったものの一つでした。
 私たちは自閉症の方にとって分かりやすく、過ごしやすい環境を整えるという基本姿勢をとってきました。それは視覚的な情報が処理しやすいこと、聴覚刺激が苦手な人が多いこと等の特性に合わせた(と考えている)形での予定や仕事の提示を行なうという方法になってますが、東田さんが書かれていたのは、視覚的な提示をされることで分かりやすくなる反面、その予定、やり方に縛られてしまい、そうしなければならない、という気持ちになってしまう場合がある、とのことでした。
 とにかく、視覚的に分かりやすく、という基本姿勢でいた私はある意味衝撃を受けました。分かりやすければいいという考えは、それを提示される人にとってどうなのか、という考えを放棄しており、自閉症者と一くくりにした捉え方が根底にあると思います。
 障がい特性はあることは事実としても、常に考えなければならないのは、その人自身であるという当たり前のことが、当たり前に抜けていた自分を深く反省し、今後の姿勢に活かしていきたいという思いを強くしました。
 また、常に学ぶ姿勢が大事だな、と痛感しました。学び、考え、実践する努力を継続したいと思います。
 文章が長くなるのはオジさんの特性だそうです。
長々とすみません。お読みいただき、ありがとうございました。

 暑さが厳しくなりつつも雨続きの8月でした。ようやく晴れ間が見られたと思ったら、秋の空気になっていました。
 これから過ごしやすくなりますが体調を崩しやすい時期でもあります。ますます楽しく、充実した日々になるよう健康管理しっかりしたいと思います。そのためにも美味しい秋の味覚を楽しみたいですね。
 今日の写真秋が見えたナウシカ周辺の景色です。
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