2017年12月
二陣、三陣と
若き日の吉田松陰が教えを受けた山田亦介。
『第一陣のわれわれは生命を尽くして祖国を守る。その間に諸君が、諸君自身を鍛え直すと共に第三陣も鍛えておかねばならぬ。われわれが死に尽くす、第二陣の諸君が悠然と交替する。諸君が死に尽くす、すると諸君が鍛えた第三陣、そして第四陣と無限に人材を掘り出して備えの中に加えたまえ。』
時は幕末。黒船が来航し日本中が外国人を打ち払え!と沸いており、誰しも江戸幕府が負けるわけがないと考えていましたが、今の日本では確実に負ける、だから今、人材発掘、育成の流れを創っておかなければならない、と教えています。
風の谷はもうすぐ20年目を迎えますが法人発足のずっと以前から自閉症の理解と支援を行う人材を発掘、育成するために奮闘してこられた方々がいらっしゃいます。
そういった原点を忘れずに私たちもニ陣、三陣をつくっていくことでご恩返ししなければならないのだと思いました。N
山田亦介の言葉は、山岡荘八著 吉田松陰です。
『第一陣のわれわれは生命を尽くして祖国を守る。その間に諸君が、諸君自身を鍛え直すと共に第三陣も鍛えておかねばならぬ。われわれが死に尽くす、第二陣の諸君が悠然と交替する。諸君が死に尽くす、すると諸君が鍛えた第三陣、そして第四陣と無限に人材を掘り出して備えの中に加えたまえ。』
時は幕末。黒船が来航し日本中が外国人を打ち払え!と沸いており、誰しも江戸幕府が負けるわけがないと考えていましたが、今の日本では確実に負ける、だから今、人材発掘、育成の流れを創っておかなければならない、と教えています。
風の谷はもうすぐ20年目を迎えますが法人発足のずっと以前から自閉症の理解と支援を行う人材を発掘、育成するために奮闘してこられた方々がいらっしゃいます。
そういった原点を忘れずに私たちもニ陣、三陣をつくっていくことでご恩返ししなければならないのだと思いました。N
山田亦介の言葉は、山岡荘八著 吉田松陰です。
目標達成の技術
『注意資源』という言葉があります。一定の事柄に注意が向き過ぎてしまうと別の事への注意が散漫になってしまうという考え方です。
自閉症の方は素晴らしい集中力を発揮する面もありながら刺激に便感な面もあるため、注意がそれる場面があります。それを私たちはパーテーションやワークシステム、スケジュールといった注意を向けやすい状況、なるべく複数の刺激が混在しない環境を作ろうとします。
その環境設定がその方に合っているかどうかは、実際にそのセッティングにしてみて記録を取り、確認することができます。
こういったご本人に合った環境設定の方法を見つける事が日々の私たちの取り組みで繰り返されているわけですが、それがご本人にとってどういった得があるのか?ご本人はそれを望まれているのか?といった視点が大事になります。
その視点がないと、極端な場合、スタッフが楽になるために工夫するという本末転倒が起きかねません。ですから支援方法を工夫する際には、何のために?とそれに応じた目標設定、どうなれば達成といえるのか?といったことを明確にすることが一番重要に思われます。
目標達成ということについて、トップアスリートの達成の仕方が紹介されていました。
それはABC3つの目標設定するというもの。
Aはベスト、これが出来るようになりたい。
Bはベター、ミスをしても良い、またはミスが予想される部分。
Cはワースト、このミスはしてはならない、または、この結果につながる方法は即座に変える。
大抵、私たちはAの設定のみを行い、満点以外は全て失敗としてしまいます。その結果、目標達成どころか目標の設定そのものが辛くなってしまいます。
アスリートが高いパフォーマンスを発揮するためには良い精神状態を保つことが重要なのは一般的になっています。ABCを準備しておくことで失敗のプレッシャーは低くなり、目標達成まで挑戦が続けられます。また、Bの結果が出たことで、よりAに対する意欲が増すことも考えられます。
結果として質の良い練習につながり、技術の向上が得られることになります。
自閉症の方は一点に集中する力が強い分、失敗経験を強く引きずる傾向があります。私たちの支援が皆さんにとって無理のない、ご本人のペースに合ったものかどうか考えることも重要なのだと思います。
年末、今年の総括と来年の目標を考える時期です。来年の目標はABCで立ててみてはいかがでしょうか。N
自閉症の方は素晴らしい集中力を発揮する面もありながら刺激に便感な面もあるため、注意がそれる場面があります。それを私たちはパーテーションやワークシステム、スケジュールといった注意を向けやすい状況、なるべく複数の刺激が混在しない環境を作ろうとします。
その環境設定がその方に合っているかどうかは、実際にそのセッティングにしてみて記録を取り、確認することができます。
こういったご本人に合った環境設定の方法を見つける事が日々の私たちの取り組みで繰り返されているわけですが、それがご本人にとってどういった得があるのか?ご本人はそれを望まれているのか?といった視点が大事になります。
その視点がないと、極端な場合、スタッフが楽になるために工夫するという本末転倒が起きかねません。ですから支援方法を工夫する際には、何のために?とそれに応じた目標設定、どうなれば達成といえるのか?といったことを明確にすることが一番重要に思われます。
目標達成ということについて、トップアスリートの達成の仕方が紹介されていました。
それはABC3つの目標設定するというもの。
Aはベスト、これが出来るようになりたい。
Bはベター、ミスをしても良い、またはミスが予想される部分。
Cはワースト、このミスはしてはならない、または、この結果につながる方法は即座に変える。
大抵、私たちはAの設定のみを行い、満点以外は全て失敗としてしまいます。その結果、目標達成どころか目標の設定そのものが辛くなってしまいます。
アスリートが高いパフォーマンスを発揮するためには良い精神状態を保つことが重要なのは一般的になっています。ABCを準備しておくことで失敗のプレッシャーは低くなり、目標達成まで挑戦が続けられます。また、Bの結果が出たことで、よりAに対する意欲が増すことも考えられます。
結果として質の良い練習につながり、技術の向上が得られることになります。
自閉症の方は一点に集中する力が強い分、失敗経験を強く引きずる傾向があります。私たちの支援が皆さんにとって無理のない、ご本人のペースに合ったものかどうか考えることも重要なのだと思います。
年末、今年の総括と来年の目標を考える時期です。来年の目標はABCで立ててみてはいかがでしょうか。N
できる事を
大規模な山火事があり、住んでいた動物たちは必死に逃げていました。そんな中、何度も山へ戻っていく鳥がいます。よく見るとクチバシに水を含んで火にかけるため、川と山を往復していました。
逃げながら他の動物たちは、なんて無駄なことをするんだ、と笑いました。
鳥は答えました。
『私は自分に出来ることをやっているだけです』
南米のお話です。
特に日本人は皆と列を乱さないように生きることを教育されるため、個人の価値や能力に対して評価が低い傾向があるように思います。
人それぞれが今いる場所や立場で出来ることを考え、実行する事が職場や地域の活性化に繋がるのではないかと思います。N
逃げながら他の動物たちは、なんて無駄なことをするんだ、と笑いました。
鳥は答えました。
『私は自分に出来ることをやっているだけです』
南米のお話です。
特に日本人は皆と列を乱さないように生きることを教育されるため、個人の価値や能力に対して評価が低い傾向があるように思います。
人それぞれが今いる場所や立場で出来ることを考え、実行する事が職場や地域の活性化に繋がるのではないかと思います。N