やまびこブログ~風の谷の徒然なる日々~

 法人の活動報告やイベント告知を中心に、スタッフが日々感じたことや自閉症の方の魅力、福祉の仕事の楽しさについて発信しています。

2017年12月

 今日、調理や清掃を担当しているスタッフとミーティングを行いました。
 主に最近の食事の状況(喜ばれたもの、反応がイマイチだったもの)の確認を行いましたが、特定の利用者さんが続けて変更の希望をされたメニューがあり、2人の調理担当者からの報告を聞いているうちにその方はマヨネーズが嫌いだということが分かりました。これまで様々な食材が混ざっているものが苦手なのだという評価をしており、変更希望のあったメニューもそれが理由だと考えていました。
 今日集まって話すうちに、そういえばアレもダメだったよね、という話が出てきてそれらを総合するとマヨネーズ使用の共通点がありました。
 ずいぶん長い間、気付けませんでしたが今回3人で集まったことで一歩正しい方向へ前進できたのではないかと思います。ともあれ、まずはそれをご本人に確認したいと思います。
 皆さんそれぞれに独特の感性、感覚をお持ちですので、その好みを把握することは意外と難しい場合があります。しかもその表現の仕方も独特だったりするので今回のように一歩ご本人の正体に近づけたと思える瞬間はとても嬉しいです。
 時間をかけ、少しずつではありますが様々な試行錯誤と記録の分析を繰り返して探っていくのは忍耐もいりますが、その作業からより皆さんの魅力を知ることになるので止められません。

 また、今日はとても良い提案を調理担当者からもらえたので、それも実行に向けて準備したいと思います。
 具体的にはまた実現した時にご報告いたします。

 昔の人は人生の節目において改名を行いました。
 それは単に泊を付けるとかではなく、自己完成に向けた一定段階での目標を達成し、既に以前とは異なる自分になっているという自覚、そして更に高い能力と志をもった人間になるための挑戦開始の宣言でした。
 様々、本を読み漁る中で若い頃は世界をまわり、社会を変革する革命の物語に感動してきましたが、最近は一人の人間がどこまで行けるのか、自身の変革と探求、弛まぬ研鑽による人間革命に関心が移っています。そして今回、改名の意味について書かれた部分に出会いました。
 ある作家は90歳にして新たな作品の構想とその執筆に対する熱意を語りました。
 一日一日、一歩一歩弛みない自己研鑽を続ける中で人間としての力も磨かれ、それは人間同士のやり取りから生まれる支援の形にも生きていくのだろうと考えます。
 そして何より、改名によって更なる成長を誓った先人のように、前進するためには目指す方向を明確に、なりたい自分をイメージすることが大事なのではないかと感じました。

 就活に励む学生の皆さんには、忙しいからこそ、ぜひとも読書と施策の暇を持って、かつて流行った自分探しよりも自分磨きの挑戦の中で面接や試験に臨んでいただきたいと思います。N

 菊のプランターをスタッフが交換、明るい色は暖かみを感じます。また葉牡丹のガッチリした姿は寒さに負けない力強さを感じます。
 いずれも冬の寒さに負けないエネルギーになりますね。N
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