やまびこブログ~風の谷の徒然なる日々~

 法人の活動報告やイベント告知を中心に、スタッフが日々感じたことや自閉症の方の魅力、福祉の仕事の楽しさについて発信しています。

2018年03月

 現在、第1、第2やまびこ工房では定期的に歯科衛生士や歯科医が訪問し、検診や歯磨き指導を行う機会を設けています。
 先週、第1工房でも行いました。5回目とあって徐々に皆さん慣れてこられた様子が見られ、初回は「歯医者だっ!!」と超反応され、不安になってしまう方もいらっしゃいましたが、普段着で来てもらえたり、人によっては作業席や休憩スペースへ出向いて対応してもらえるので、皆さん安心されているようです。
 私も含め、歯医者はハードルの高いものの一つですので、これが検診、治療、予防につながれば良いなと思います。
 少なくともこういった、苦手であろう人たちとの接する機会は利用者さんの選択肢を増やし、世界を拡げるのに役立つのではないかと思っています。N

 季節の変わり目で天候が不安定なのと共に気温も日替わりになっていますね。皆さん風邪をぶり返したりされていませんか?
 私は暖かい、というより、暑い時期の方が好きなのですがナウシカの皆さんの中には、ここ数日の寒さが心地良く、過ごしやすいと思われる方がいらっしゃいます。
 今週始め、暑いくらいの日が2日続きましたが、その間、Aさんはグッタリの様子。言葉は少なく、空き時間はほとんどベッドで横になられていました。
 それが一昨日からの10度近い気温差になるとスッキリ、落ち着いた表情、時々笑顔もあり、朝の動作もキビキビとされており、こんなに違うものか!?と衝撃を受けるほどの変わりようでした。
 こういった気温や天候、ちょっとしたことが大きく影響する場合があることも常に念頭には置いていましたが、その重要度を高めて支援に当たる必要を感じました。N

 
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 4月2日は国連で定められた『世界自閉症啓発デー』です。
 毎年この日を中心に各地で様々なイベントが開催されます。
 自閉症が引きこもりではないこと、育った環境でなるものではないこと、独特の感覚から生まれる行動様式、捉え方が文化として認知、尊重されつつあること等を皆さんに知っていただきたいと思います。
 詳しくはコチラ↓↓↓↓↓

http://www.worldautismawarenessday.jp/htdocs/

 仕事を行う際、Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)というpdcaサイクルがよく取り上げられます。

 先日、読んだ記事に今はoodaサイクルであるべき、とありました。
 pdcaのサイクルはAIの発達でこれまでの対応方法と結果のデータから迅速にそのパターンによる対応法が割り出されるようになっているそうです。
 では、人間にできる仕事がなくなっていくのか?そんなことはなく、より人間らしい仕事のやり方が必要になるとの内容でした。

 OODAは「観察(Observation)・情勢判断(Orientation)・意思決定(Decision)・行動(Action)」とのこと。
 少し前にKY(空気が読めない)という言葉がピックアップされたことがありましたが、その空気を読む力が今、必要とされているようです。

 私たちの支援の仕事は明確な言葉で希望を伝えていただけない場合が多く、好きなものを選んでいただくような時も、その反応を注意深く観察し、その空気感で判断していることが多くあります。
 それが間違っていたことが判明することもありますが、その繰り返しの中で汲み取れるようになるものも多くなっているのではないかと思います。

 その意味では福祉職というのは、今後必要とされる能力が鍛えられる職業なのかもしれません。中でもコミュニケーションが苦手な自閉症の方の支援に取り組むことは得るものが多いように思われます。

 将来、企業や政党から研修の申込みが殺到する日が来るかも、と一人、夢想してしまいました。N

 先日、来年度行う20周年記念事業の準備委員会があり、参加させていただきました。
 式典の開催と記念誌の発行を計画していますが、中でも記念誌の制作については、私たちスタッフが準備を進めているところです。
 これに取り組むに当たって、スタッフ間で話したことが遺すことが大事だし、重要だということです。20年の取り組みを一度整理して記録にまとめる作業は、正直、面倒で大変な作業です。
 しかし、それを行ない、振り返りと総括を行うことが私たちにとっても新たな出発のエネルギーとなり、今後の取り組みを考えるベースになると思います。
 そして、今いるスタッフがずっとい続けるわけではありません。風の谷として、どんな活動を行ない、どのように進んでいくのか歩んできた道と今後の方向を示しておく事は、これからも風の谷が続いていくために必要なことと考えています。
 この作業の中で新しい取り組みのアイディアが生まれたら最高だと思いながら、資料集めを行っています。N

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