やまびこブログ~風の谷の徒然なる日々~

 法人の活動報告やイベント告知を中心に、スタッフが日々感じたことや自閉症の方の魅力、福祉の仕事の楽しさについて発信しています。

2018年04月

 こんばんは。ついに2度目のアクセス数1000オーバーの月となりました。皆様の応援にこちらの更新もそうですが、何より、日々の支援の励みになります。いつもありがとうございますm(_ _)m
 なんと、週末には3ケタのアクセスが定着しつつあります。元気な"おなす"の効果でしょうか❓
 これからも様々な活動、考えを綴って参りたいと思います。変わらぬ御愛顧をよろしくお願いいたします😊


 今日のタイトルから速さ=マッハの話かと思われた方もいらっしゃるかと思いますが、、、
 競技かるたを題材にした映画で、音の聴き取り方が変わることで、より速く取ることができるという表現がされる場面がありました。
 
 自閉症の方には聴覚が過敏な方、音の選別が得意でない方が多いようです。音の選別とは、私たちが無意識に行っている、必要な音に聴覚を集中し、その他の音に注意を向けなくなる聞き方です。

 映画で言われていたのは無意識に聞かなくなっている音も含めて感じられるようになることで、声として発せられる前の僅かな呼吸の違い等で札が取れるようになるということでした。
 その音の捉え方の違いを"音の壁の向こう側"と表現していたのが印象的でした。

 自閉症の方の音の捉え方は、ここで言われていた壁の向こう側の聞き方なのだろうと思います。また、記憶に優れた方が多いので、実は競技かるたに向いているのではないか、と思い始めたら、利用者さんと行うには・・・と想像が広がり、映画の筋は途切れ途切れの理解になってしまいました😅

 日常の思いつきが新たな発見につながる可能性も探りながら、利用者さんと一緒に仕事や趣味の活動の幅を広げられたら最高に嬉しいと思います。N
 

前回の投稿から少し間があいてしまいました。
どうもみなさんこんにちは、第2やまびこ工房職員Yです。

GWもはじまりましたね、天気も良くお出かけ日和となっていますがみなさんはいかがお過ごしでしょうか???☀️

私は鼻風邪をこじらせ、絶賛副鼻腔炎中です…汗(もともと鼻炎持ちなので普段と大して変わりませんが)


新年度が始まり1ヶ月が経ちました。
第二やまびこ工房にも3名の仲間(利用者)が加わり、より一層賑やか?騒がしく?なっておりあれやこれやと奮闘しながら日々を過ごしております!🙌
まだ1ヶ月と言うべきなのか、もう1ヶ月なのか…と、いろんな感覚があります。
1日が目まぐるしく過ぎていき、ついていくので必死ですが、その分みなさんに楽しませてもらいながら過ごしています🙋‍♂️

そんな利用者さんとのエピソードはちょいちょい小出しに出していきますので、今後の投稿を楽しみにしていて下さい🤞


と、本題のおなすに入ります!

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ジャン!
どうでしょうか?

すごくないですか!?
メキメキと元気に成長しております😊

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蕾もたくさんつけはじめており、
もうすぐ花も咲きそうです!

あの枯れていた状態を思えば、「すごい…」
の一言しか出てきません。
植物の生命力にただただ驚かされております。
一番花がとても重要なので、ひとまずそれまでは要観察ということで🙌

そして…
このおなすにも…

仲間が増えました!!!🕺🏻

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きゅうり!🥒

と、トマト!🍅
です。
(写真はきゅうり)

昨年も育てたのですが、今年は種から挑戦しています。
種を蒔いてから、ちゃんと発芽してくれるかが心配だったのですが、無事に芽が出てきました!

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(手前のプランターから1つ目がトマト、2.3つ目がきゅうり、一番奥がこの野菜たちの長、おなすです)

これからの成長が楽しみですね。
余った種は花壇に蒔いたのですが、そちらも発芽してました!笑


もともとは利用者の方々と一緒に育てよう!からはじまったのですが、いまは私の方が楽しんで没頭してしまっています😅💦
そこに付き合ってくれてる感じなのかな…?笑

なかには実った野菜だけを目的にしてる方もおりますが…笑
ですが活動を通して、それぞれ目的は違うかも知れないけれど、時間や気持ちを共有出来ることが嬉しいです!


そんな活動をもっと増やしていきたいなーと、日々考えながら過ごしてます。




それでは次回の投稿を楽しみにしていて下さい!長々と読んでくださりありがとうございました🙇🏻

第二やまびこ工房 職員Y

 仕事もスポーツもチームワークは重要だし、必要なことです。しかし、そのチームのメンバーは社内で目立った動きをする、いわゆる優秀な人だけで作れば最高の戦力になり、最高の結果が得られる、とは限りません。
 むしろ、うまく行かないことの方が多いかもしれません。
 最近読んだものに良いチームの条件として以下の項目が挙げられていました。

(1)少人数である
(2)メンバーが互いに補完的なスキルを有する
(3)共通の目的とその達成に責任を持つ
(4)問題解決のためのアプローチの方法を共有している
(5)メンバーの相互責任がある

 少人数であればあるほど、連携は取りやすくなり、チームとして効率的な動きが取れるというのは、誰でも思うところだと思います。
 また、先に触れた成績優秀な人だけを集めてもチームとして機能しなくなるというのが(2)になるのでしょう。メンバーが互いに得意分野が重ならず、自分が苦手な分野を他のメンバーが得意であれば強力なチームとなります。

 そして、このブログでも何度か紹介している通り、当事者意識を持って取り組むことが重要であり、チームであるがために目標達成に責任感がない人がいれば、それはチーム全体の力の発揮を阻害することになります。これが(3)

 (4)がミーティングの目的になるのだと思いますが、現状の共通理解とそこから目標達成までの道程と個々の役割分担の理解が全体化されていることがいちいちリーダーが指示を出さずとも協力体制を取り、効果的なチームワークを起こすことに繋がります。

 (5)当事者意識をもつだけでなく、チームの個々のメンバーが役割を果たす事がチームメイトに良い効果をもたらし、それが目標達成に必要であることを理解していること、そして実際にその役割分担を形成すること。
 
 メンバーの得意分野や個性が異なるのは当然です。それをチームとしてより効果的な力を発揮するためには役割分担とその役割が果たす意味を共有し、理解することが最も重要なのだと思いました。N

 日本失敗学会 事務局長 飯野謙次 氏。
 何より"失敗学会"があることに驚きました。特に日本人は失敗しないことを第一とする文化があり、そのことが経済、文化等、様々な活動に影響を与えているそうです。またメンタルヘルスの面での影響が大きいと言われており、失敗をどう捉えるか、どのように活かすのか、ということについて意見交換を行い、"失敗"を前向きに捉える文化を広めようという団体だそうです。

 飯野氏が言われていたのは、失敗そのもの、何が起きたかに比重を置くのではなく、その失敗の結果、どういった改善策が生まれたかという、失敗を“結果”と捉えるのではなく、より良い行動を生む"原因"と捉えることで、その報告や改善策についての知恵も出やすくなる、ということでした。

 経済のグローバル化が進み、企業間での訴訟が多くなっているそうです。日本には物事を具体的にハッキリさせることが得意でない文化背景があり、その分、様々な状況に柔軟に対応する姿勢が備わっています。
 単純に欧米に倣って分厚い契約書を完備するだけでなく、刻一刻と変化する状況に対応する姿勢と合意形成が大切なのだと思います。

 ハインリッヒの法則では、1つの大事故の前に29の小さい事故と300のヒヤリとする事象が起きているとされます。
 現在、風の谷ではヒヤリハットの報告を出し合うことを意識的に行っています。この活動の定着が失敗に囚われない文化の形成にもつなかっていくと思います。
 もちろん無事故第一で失敗しないよう準備を行うのは当然です。それでも人間である以上、失敗は起きます。個々の報告を成功への材料として、より良い支援をつくっていきたいと思います。N

 ある大学教授投稿の新聞記事から。
 ストレス社会と言われて久しく、メンタルヘルスケアが事業所でも取り組まれるようになっています。直接人と関わる機会が少ない現代では、特に人間関係がストレスの原因となることが多いようです。人それぞれの悩みがあり、悩みの渦中にいる方には先のことなど考える余裕はないかもしれません。一般論としてお読みいただければと思います。

 人が生きている限り、ストレスと無縁ではいられません。人間関係や職場環境、地球から受ける重力もストレスの一つです。
 東日本大震災の後、注目されるようになった言葉にレジリエンスというものがあります。"回復力"と訳される言葉ですが、簡単に言えばストレスに打ち勝つ力、と言えると思います。
 現在、その"ストレスに打ち勝つ力"が解明されつつあります。それは"ヒートショックプロテイン"という存在です。

 人間の体温は36度前後に保たれていますが、10度ほど高い環境に長時間置かれるとたくさんの細胞が死滅してしまいます。しかし、その中で生き残った細胞は次に同じ環境に置かれても生き残ることが分かったそうです。
 これは特別な環境下で、刺激=ストレスを受けた遺伝子が特殊なタンパク質を生成させるためとのことです。このヒートショックプロテインが免疫力を高めるだけでなく、傷を負った細胞の修復も早めることが分かりました。
 このことから入浴の効果が見直されているそうです。同様に熱や力を受ける物理的なストレスだけでなく、心理的な気持ちの負担感=ストレスも同じ結果が考えられるそうです。

 つまり、ストレスを受けることで私たちの細胞は"鍛えられている"ということになる、とのことです。

 悩みのない人はいないと思います。でも、悩んで、ストレスを感じているからこそ一つ一つの細胞は強くなっているという事実があるようです。
 ストレスをうまく使って、レジリエンスを強くしていきたいと思います。N

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