やまびこブログ~風の谷の徒然なる日々~

 法人の活動報告やイベント告知を中心に、スタッフが日々感じたことや自閉症の方の魅力、福祉の仕事の楽しさについて発信しています。

2018年05月

 共生社会、インクルージョンとの言葉を見聞きする機会が多くなっています。

 興味深い雑誌記事があったので、紹介します。

 ヒトと猿が分かれたポイントが二足歩行というのは有名な話ですが、その事で人間は誕生(出産)から自分一人では生きられなくなった、とのことでした。四足歩行の猿は骨盤の形状からも安全に一人で出産が可能だそうです。一方、ヒトは二足歩行に伴って骨盤が狭まり、脳の発達に伴って頭蓋の拡大が起こりました。
 そのことで取り上げのサポートが出産時に必要になったそうです。
 その記事で言われていたのは、共生社会の価値観とは、前述のように誕生の時から人間は一人で生きられない存在であるということを認識することだということ。誰も他者の世話なしには生きられない存在なのが人間であるということを認識、理解することが本来の人間社会の姿の実現につながるのではないかということが言われていました。

 風の谷は障害者福祉に取り組んでいますが、地域での活動を通して障害者とされる人たちが近隣の人たちを支え、役割を果たす存在であることが実感できる活動の形を考えていきたいと思います。

 そのことが国が提唱している「我が事、丸ごと」との誰もが地域社会をつくる主体者であるという考え方を意味のあるものとし、あなたも地域づくりの主体者なのだから、という言葉が必要な支援を国、自治体が回避する経費節約の大義名分とならないよう、より誰もが活躍できる充実した環境づくりになるのだと思いました。N

 新生活を始めて1〜2ヶ月の方が多いかと思います。5月病との言葉がある通り、体調を崩しやすい時期でもあります。特に今年は夏の暑さがもう何日もあり、疲れがハンパない、と感じている方は多いのではないでしょうか。
 誰しも新しい出発の時には気持ちを新たにし、決意を固めてスタートされるかと思いますが、5月病とは、その緊張状態から急に休みになることで体も気持ちの面でも不適応、つまりペース配分が分からなくなる状態を言います。
 GWは、学生さんも社会人の方も年度末から慣れないリズムに懸命に合わせて来られた所で極端な連休となり、せっかく慣れてきたリズムを崩しやすい環境となります。
 しかし、この時期に疲れを感じるのは、これまで頑張り切った証拠でもあります。スタートダッシュの期間は走りきれた、これから中盤を走り抜くために呼吸を整えよう、というつもりで臨んでいただければと思います。
 また、そういった疲れが出る時期に合わせて日替わりの天候が影響して、胃腸炎が流行しています。無理せず、リフレッシュのレジャーと同時に休息の時間を確保して、また溌溂と再スタートを切って参りましょう。N

 ナウシカのリフォーム工事。浴室に続き、玄関前のスロープ設置が行われました。
 公共施設に義務づけられたため、通報装置やスプリンクラーと同様に工事が行われたものです。
 利用者さんは浴室のように大きな影響がなかったこともあり、特に眼だった反応はありませんでした。私の方が未だにドアを開けた時に目に入るコンクリートの白に"ん"と違和感を感じています😅
 スロープ両脇の部分は砂利になっていますので、これからまたプランターを設置していこうかな、と考えています。🌻🌷🌼
 お車駐車の際には斜めになってお停めいただく事になりますので、段差にご注意ください😊
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 GWいかがお過ごしでしょうか❓
 風の谷では年度が変わって最初の山場と言える時期です。変化をあまり好まない自閉症の皆さんにとって、連休は非常にストレスのかかる時間になります。先の状況を想像することが苦手な分、大きなスケジュールの変化がいつ終わるのか予測が付きにくい事も要因となりますが、街に出る人たちの動き=どこへ行っても混んでいる、ご家族の動き=旅行や外食等のイベントが増える傾向等が自閉症の方にとっては正念場となっているかもしれません。

 そこで主にガイドヘルパーとの外出を設定して楽しみの時間を設定し、ストレスの軽減を図っています。その内容はなるべく"普段通り"としますが先に述べた通り、どこへ行っても普段通りの状況じゃないことが多いので、事前の計画と説明に、より力を入れることになります。

 今日は早い時間に雨が上がってくれたのでホッとしているところです。
 ともかく、GWだからこそ、"せっかくだから"の発想を抑えて無事故第一で行って参りたいと思います。私たちはその思いで、利用者さんには十分に楽しんでいただきたいと思います。N

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