やまびこブログ~風の谷の徒然なる日々~

 法人の活動報告やイベント告知を中心に、スタッフが日々感じたことや自閉症の方の魅力、福祉の仕事の楽しさについて発信しています。

2018年09月

 男性81.9、女性87.26
 今年厚労省が発表した日本の平均寿命です。100歳に届くのも遠くないようです。
 日本は世界に先立って超高齢社会を迎えますが、それを"幸齢社会"にしよう、とのコピーがありました。

 先日、地元地域の公民館の会議に出席させていただきました。そこで、各団体、サークルの活動報告と今後の課題、これからの取り組みについて話されていたのですが見習わなければ!と思ったことは、70代の方のパワーです。
 お話を伺った数名の方は、複数のサークルを掛け持ちされ、更に新たな活動を検討中とのことで、どう進めたら良いか?との相談をされていました。
 もちろん仕事を引退され、時間が取れるようになったというのは一因かもしれません。でもそれ以上に新しいことに取り組む姿勢、もっと楽しくできないか❓❓と知恵を廻らせる好奇心は正に若さの秘訣なのだと思いました。

 私たちも日々の支援を常にリニューアルするための研鑽と研究を怠ることなく、利用者さんと共により楽しめる、より充実の日々を創っていきたいと思いました。

 今日は敬老の日、先輩方の姿に学び、しっかりと後を継いでいきたいと思います。N

http://www6.nhk.or.jp/heart-net/special/saigai/sp/index.html?tab=disabled#Navi

障害別の災害時対応マニュアルです。
支援者への注意点もまとめてあります。
一読をオススメします。
こういった社会の動きは望ましいですし、個別に必要な配慮が一般的な知識になるといいなと思います。
トップページです。
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障害別のメニューです。
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災害時マニュアルのメニューです。
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持ち物について。
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支援者の注意点も。
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 「同じ事実を違ったように見ていることを互いに知ること自体が、コミュニケーションである」
 ピーター・ドラッカーの言葉です。
 確かに、と思いました。

 私たちは利用者さんの表情から不調の様子を読み取って、注目を強くする、気を紛らわせるような働きかけをする等の対応はよくありますが、そういった働きかけを行う前に不調と見られた様子がガラッと満面の笑顔に変わるということも多々あります。
そういった時に"この方はどんな世界を生きているんだろう"と思わず呟いてしまうことも。その点は共感するスタッフが多く、それが知りたくてこの仕事を続けていると言われることも多いです。

 この“分からなさ”を分かっておくことが大事で、それは利用者さんとの関係でも同じ事が言えるのではないかと思います。同僚でも友人でも家族でも全く同じ世界を生きている人は一人もいないというのが事実ですから、伝わらなくて悩む、何で分からないんだ、と不満に思うこと自体、事実のみを考えるとナンセンスなのかもしれません。

 それでも誰もが相手に期待し、共感を求めるものです。だから利用者さんとスタッフの相性のようなものも表れ、それをもとに好みや希望するものが分かることもあります。
 相手が自分と同じように感じるとは限らないことを忘れずにいる事が大切なのでしょう。N

 北海道、西日本、九州、そして東北で被災されている方々に心よりお見舞い申し上げます。
 北海道の記事。
 今回の震災で被災された家族の一コマが紹介されていました。停電で真っ暗になった夜、外を歩きながら『いつもより星がたくさん見えるね』と。
 こういった発想が物事を良い方向へ向かわせるエネルギー源になるのだと思いました。
 子どもならではの目の前に起きている事実をありのままに受け止め、素直に感じたままに表現する姿は励まされる人も多いのではないかと思います。
 私たちは様々な情報や経験をもとに目の前の現象に対して解釈をしながら、それを話したり書いたりするわけですが、その分、捉え方が偏ってしまう事も考えられます。
 〜であるべき、〜であらねばならぬ、を出来るだけ取り払って気付けることは多いのではないかと思いました。N

 ILC 国際リニアコライダーの東京での建設が期待されているそうです。
 この巨大な装置は陽電子と電子を高速で衝突させるためのもので、これを使うことで宇宙誕生時の状況が再現できるそうです。
 私はこの装置そのものにも、とても興味はありますが、それ以上にこの研究のために世界トップの物理学者が日本に集い、協働することになるということにワクワクします。
 
 日本は、国土の位置、これまでの歴史的な背景を考えてもこの研究のように人と人がつながる場を提供する役割が最も向いているのではないかと思います。
 西洋文化を取り入れたことで経済発展を遂げたことは間違いありませんが、その基本にある個人主義は日本の風土に元々はそぐわないため、限界を迎えているというのが現状ではないでしょうか。
 日本は海外の優れた文化を取り入れ、発展させる技術と哲学をもっています。その持ち味を活かす方向が一番力を発揮し、結果を出せるのだと思います。
 その考え方を個人の働く現場に当てはめると個々の持ち味を発揮して組織全体として良い仕事ができることが目指す形なのだと思います。
 そしてそれは個人が歯車のように組織に埋没するのではなく、互いにその持ち味を理解し、尊敬することで成り立つものなのだと思います。N

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