やまびこブログ~風の谷の徒然なる日々~

 法人の活動報告やイベント告知を中心に、スタッフが日々感じたことや自閉症の方の魅力、福祉の仕事の楽しさについて発信しています。

2018年12月

 今日は、第1,第2両やまびこ工房でインフルエンザの予防接種が行われました。
 担当で来てもらったドクターが手際が良かったこと、とても柔軟に対応してくれたことで円滑に進めることができました。
 私たちも、そして誰よりも利用されている皆さんが場数を踏み、以前、何人のスタッフで対応しただろう??と思い出される方も女性スタッフ一人の付き添いでサッと済まされる場面があったり、予め流れの打ち合わせをしておき、部屋の外で受けていただいたり、と以前の情報をもとにその場のご本人の反応や動きに応じた対応をさせていただきました。
 
 私たちもそうかもしれませんが、じっくりと心の準備を整えて物事にとりかかるタイプの方と逆に四の五の言わずに終わらせてスッキリした方が良い方とに分かれていました。
 こういった、利用者さんにとってあまり楽しくないイベントもその人を知る重要なアセスメントの機会になることを実感しました。
 ともかく、皆さん無事終了です。
 お疲れ様でした。引き続き、手洗い、うがい、保湿に努めたいと思います。N

 今年も沢山の方にご来場いただきました。風の谷の製品の販売スペースも設けさせていただきましたが過去最高の売上となりました。誠にありがとうございました。準備、運営に当たられた皆様もお疲れ様でした。
 地域柄、国際色も豊かだったようで、誰か英語分かる人!?と盛り上がる場面もあったようです。
 こうした輪が更に広がること、そして自閉症の方の社会貢献、地域貢献の姿が更に日常化していくことが進んでいくように私たちスタッフも地域で関わる方々と共に楽しく継続していきたいと思います。
 また来年もよろしくお願いいたします。N
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 最近読んだ本の中でとても共感したものがありました。地域福祉の活性化の活動について書かれたものでしたが地域住民の中で特殊なニーズをもつ方がいた場合、その課題の解決または軽減のために取り組む人がいます。それはご家族である場合が多いのだと思いますが、地域の人や資源を組み合わせてその取り組みを行う時に支援に参加する人たちには当事者意識が生まれます。
 そのことが持続や定着を経て地域の活動へと発展し、場合によっては国を動かすことにもなり得るとのことでした。

 目の前の一人への取り組みから全て始まっていくとの話は風の谷の成り立ちや経緯と重なる部分が大きく、設立から20年を経た今、改めて今取り組んでいることが重要なのだということ、そしてそれを意味あるものにしていくこと、先へ繋がるものにしていくことは私たち支援者がどれだけ当事者意識を持てるかが鍵なのだと思いました。N
 

 最近読んだ本で茶室の造りについての話がありました。入口が狭く、床の間があり、畳で、囲炉裏(と呼んで良いのか分かりませんが)がある。
 そこで「結構なお手前で」とやり取りをする、くらいのイメージでしたが、長い間、人に愛され、生き続けてきた文化には意味があることを知りました。

 その根本にあるのが人と自然が一体になること。茶室を造る際には1つも同質のものを置かないようにするそうです。例えば柱の色、質など。真っ直ぐな素材を使ったらその反対側にはゴツゴツした曲がった木を配置する等、同質のものが揃った瞬間に人工感が出るそうです。
 木1本も石1個も、その個性を認め活かすのが自然で、それが集まることで美しい調和をつくる、との考え方があるそうです。
 
 今、言われている共生社会もこの考え方を基本に置くことが重要なのではないかと思いました。N

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