やまびこブログ~風の谷の徒然なる日々~

 法人の活動報告やイベント告知を中心に、スタッフが日々感じたことや自閉症の方の魅力、福祉の仕事の楽しさについて発信しています。

2021年04月

 細かい地震の頻発が続いています。特に和歌山や宮城周辺の方は緊張の連続ではないかと思います。新型コロナの感染拡大も伴って社会不安は大きくなる一方という状況です。
 
 今日2021年4月14日は熊本地震から5年に当たります。熊本城が崩れた姿は象徴的でしたが、まだまだ復興初期と言えども、そこで踏ん張り続けている人がいることは忘れたくないと思います。

 先の東日本大震災の時は日本中が団結し、励ましの声が様々な形で繋がることがありました。(その陰で苦労された方もいらっしゃいましたが)

 大事なことは一人ではないということを皆で確信していくこと、誰かに支えてもらえる事と共に誰かを支える存在になり得ることを意識しながら防災対策の意識をもっていくことではないかと思いました。

 そして、誰かの支えになり得るのはどんな状況、境遇の人でも、だと思います。

 暖かくなり花が一斉に咲く時期となりました🌼
同時に草の伸びるのも一気にスピードアップ💨
 普段ご家族のお力をお借りしている畑の草取り作業にメンバーを替えながら少しずつ出るようにしています。
 皆さん外へ出ること自体が楽しいようです😄
 草取りも張り切ってやってくださっています💪
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 最近あった日常の一コマから。
 ある利用者さんが急に駆け出し作業室の出口へ。廊下へ向かって『◯◯ない!!』と大声をあげる場面がありました。
 廊下を確認すると誰も通った気配はありませんでした。

 「あ、しまった💦」

 直前に他の方の話でしたが外出の付き添いのスタッフ配置の相談を職員同士でしていました。
 元々その方は出かける予定や人の動きに敏感です。また、同時に廊下や階段を通る人をどうも足音で判別でき、気になる人が通った時には前述のように駆け出して声をかけに行かれることが日常的にあります。

 始め、廊下へ走られたので誰か気になる人が通ったのだとおもいましたが、誰もいなかったことから、この時は、他の人の付き添いの話から、ご自身の以前使われていた施設名を出して、その予定はない、と主張されていました。

 人の声に敏感な方は多いです。特に職員同士の話は気にされる方が多く、耳をダンボに、と言われる状態で注意深く聴かれていることがあります。配慮が足りなかったな、と反省しました。

 また、改めて意識に留めておこうと思ったのは、その場面で話をしていた職員には声をかけず、素通りして廊下へ向かって声を上げられたということです。
 皆さんその傾向がありますが、本当に気にされている事についてはなかなか表出されません。
 ショック、不安、混乱、様々考えられますが、急に入ってきた予想外の情報に対して処理、整理が完了するのに時間が必要なのではないかと推測しています。そのため、突然入った不安になる情報へのストレス反応として別の場面での行動が当てはめられていることが考えられます。

 自閉症の方は、本心を簡単には明かさない、昔ながらの侍のような性質を持っているのかもしれません。日常の支援の場面でもその場の表出だけでなく、背景やその方の特性を総合的に見て、本当の声を聴き取れるように心がけたいと思いました。

 スギ花粉もいつしか下火となり、すっかり暖かくなりました☀まだまだ花粉症の季節は続きますが、気温が上がると動きやすくなりますよね。
 感染対策は継続中、年度替わりで様々、忙しさははあると思いますが、そういう時こそ、季節を感じて花や景色に感動する時間を大事にしたいと思います😊
 ナウシカ周辺、散歩中の出逢いです✨
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