風の谷は自閉症支援の事業所です。ナウシカもそういうことになります。ですから入居されている方は様々な形で自閉症の方ならではの行動パターンをとられる事があります。

 先日、ある方が私がご家族との連絡ノートを棚から出した際にサッとボールペンを差し出されることがありました。その数分後には他の方が1階の部屋へ向かっていくと、戸の前に差しかかったタイミングでスッとドアを開けられていました。

 この場面自体は「やさしい」「紳士的」と感じられ、温かな気持ちにさせていただける良いシーンとなりますが、実際にはその紳士的な行動をされていた方はこだわりが強くなっていて、様々な周りの人の動きに敏感になっている状態でした。実はこの後、一晩中眠られない様子が見られていました。
 つまりボールペンはノートを出したから当然書くべきであり、戸の前に向かう人がいれば、むしろ何で閉まってるんだ、という感覚であったと推測されます。

 通常であれば、これから書くんだな、こっちの部屋に行くんだな、と思うだけで済むことも体調や緊張など何らかの不安要素があることで、強く“気になってしまう”状態になることがあるようです。
 でもタイトルにある通り、その行動から受ける印象が真逆のこともあり、こういったタイミングの一致が周りの人をホッとさせ、その人への良いイメージにつながることになるのは、とても良いことだと思います。

 外から見える行動の裏には様々な要素が隠れていることを想像しながら皆さんの考えや感覚が少しでも想像できる支援者になりたいと思います。