よく顧客に学ぶ、市場に学ぶ、また利用者に学ぶ、と言われます。間違いなく大切な姿勢であり、それがベースにあっての様々な方法論になるのだと考えています。
 では、私たちが“利用者に学ぶ”という時、どうすることを言うのでしょう?

 私は常に利用者の要望を汲み取り、それを実現、またはそこに取り組んでいくことだと考えています。そのためには、まず言動を見逃さない観察力が必要です。(自分のペースややり方に合わせさせて、コントロールしていってしまう職員は支援者ではありません。支配者です。)
 そして、観察したことを正確に残す、記録力。その記録を活かす分析力、分析から支援方法を考える発想力、そしてそれを行う実行力ということになります。

 人それぞれ得手、不得手がありますが、それがチームで支援することの醍醐味だと思います。
 得意分野に力を発揮し合いながら組み立てた支援が何らかの形で実を結んだ時は最高の達成感が得られるのがこの仕事です。

 このように利用者の声、動き、視線を学びながら自らの支援技術向上につなげていくことが私たちの利用者に学ぶということではないかと考えています。N