高校生5.7、大学生5.0、20代社会人4.0
これは、日常生活でキャラ(キャラクター=性格)の使い分けが何通りあるかとのアンケート調査の結果。
(電通総研“若者まる分かり調査2015”)
 40代の私には驚きというより、何て大変な生き方をしているのだろう、と心配になってしまいます。
更に一番ポイントが高かった女子高校生は6.6通りとのこと。そんな生活を送ってきた人たちが就活を始めた途端に自己表現や自己分析を求められる時代。
 今、就活に取り組む皆さんの苦労は如何ばかりかと、正直、身の毛がよだつ思いがしました。
 
 また、日本人ははっきり意見を言うのが苦手というのは私が若い頃も言われていましたが平成25年度の内閣府の発表によると、自分自身に満足しているか?との設問に、そう思う、どちらかと言えばそう思うと答えた割合が米国86%、韓国71.5%、日本は45.8%とのデータも。

 あくまで、私個人の意見ですが、元を訊ねるなら子供の頃からみんなと一緒に動けること、平均的に点が採れることが良い成績につながるシステムの中で生きてきた結果なのだと思います。
 一芸に秀でること、偏った場面だけ活躍する子は、〜でも活かせればイイのに、と言われることを経験することで目立たぬよう、空気を読む能力を磨き続けてきた人たちなのでしょう。

 それに対して風の谷の皆さんはご自身のペース、やり方、ルールを重んじる方が多いです。場所によって、付き添うスタッフの表情によって、空気を読んだ行動を取られることは多々あります。ですがそれはご自身のルールの範囲内であったり、ご自身にとって必要性が明確にある時に限られるように思われます。
 そして私が何よりスゴイな、と思うのはその持続力です。変化が苦手という特性があるのは学んでいますが、実際に10年以上のお付き合いの中で変わらないやり取りもあり、それはいつも私の気持ちをリセットしてくれたり、原点を振り返る機会になったり、疲れている時の安心感になったりしています。
 ご自身が嫌なものは拒否をする、我慢できるものでその必要性が理解できるものはがんばる、好きなものは何時間でも見ていられる、嬉しさを全身で表現する、といった生き方には今の人に何か大事なものを思い出させてくれる力があるのではないかと思います。
 ともかく、就活に挑む皆さん、ありのまま、今できることをがんばって下さい!N