ナウシカでは食事が大きな比重を占めています。食事が楽しめるかどうかは、その日が楽しい日となるか、つまらない日となるかの分かれ道と言っても良いと思います。
 利用者さんごとに様々な注文や好みがあり、キッチンから運ぼうとした瞬間に「いらない」とテーブルに置くことすら許されない場合があります。
 ナウシカのスタッフが食事の準備をしている時のこと、朝食のおかずを予め作っておいて冷蔵庫に保管、朝、温め直して食べる形をとることが多いですが、おかずが肉の入ったもので時間が経つと固くなってしまうものや牛肉は臭みが出てしまったりすることがあります。
 そこでそのスタッフはフライパンで温め直しす際にむしろ少し焦げ目をつけるくらいによく焼いて出しました。すると一晩冷蔵庫に置かれた牛肉料理は残される事が多い利用者さんがすごい勢いで完食されていました。
 日中の接することのある利用者さんが念入りに火を通して食感を固めにしたほうが食べたことから試みたとのことでした。
 また、皆さん視覚的に分かりやすくすることで、より安心して食べられることが多いので炒め物など元は混ざっているものでも別々に人参、ピーマン、豚肉、キノコなど皿に4色に分けて出すことで苦手なものがないことが確認でき安心していただけます。同じように上記のスタッフはトーストに3種類のものを付けたい方にはマーガリン、ジャムと重ねて塗らず、写真のようにして出していました。
時々模様を十字にしたり、斜めにしたりと楽しみながら準備しているそうです。

 配慮したことが生きて喜んでもらえることが一番嬉しいですが、そこにスタッフ自身の遊び心を加えるのも大事なことなのかなと思いました。
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