あるご家族の方とふとしたことから読書の話になり、本は良いよね、世界が拡がる、という話になりました。
 私もそれは同感で学生の頃は紀行もの、舞台がよく知らない地域のものばかりを読み、ルワンダやタイのルポで衝撃を受けることもありました。
 年齢を重ねたせいか外へ外へと向かい、現象面、行動面を追っていた思考が人の内面をじっくりと掘り下げるような作品を選ぶようになっています。
 簡単な感想を書き留める読書ノートが一冊終わり、見返したことでそのような自分の変化に気が付きました。
 このブログも一時期アクセスの少なさに閉鎖も考えましたがブログは何を考え、何をしようとしていたかの記録になるので続けること自体に意味がある、と言った同僚がいました。個人的な見解や思いつきばかり書いていますが、それでも当時の風の谷の取り組みを思い起こす材料にはなるのではないかと思います。
 先日、ちょうど読書について書かれた新聞記事があり、“様々な作品があるが、それらをどれだけ深く読めるかは自分自身をどれくらい深く見つめているかによる”とありました。
 表層的な関心がより内面に向かうようになったのは少し思慮が深まったと言えるのかもしれません。
 同様に利用者さんのちょっとした行動、反応に対する評価も大きく変わっているのだろうと思います。長くこの仕事に関わらせていただいている分、少し変わった見方を同僚に提案できると良いのかもしれません。
 そのためにも研鑽を積み続けていきたいと思います。N