問題行動、○○の改善、等々、現状に問題(良くない)ことがあり、それを正しい形に変更する、という支援目標の設定を以前の私は行っていました。

 やまびこ工房は今年7月にオープン20周年を迎えます。その振り返りの作業の中で自分の作成した書類を目にするにつけ、反省し通しとなっています。ただ、その時は見識、技術共にそういう状態だったということで、更に研鑽、精進の意気を強くしているところです。

 話は変わって、今日2月4日はワールドキャンサーデー(世界対がんデー)です。国際対がん連合が設定した日で、がんの予防、治療、共に生きることも含めて世界中の人が考え、行動を起こそう、という日です。
医療の進歩で治療法は増えていますが、がん連合で提唱されている19項目には治療や検診の促進だけでなく、がんと闘う人と周りで支える人の存在に光を当て、応援しよう、という内容があります。

 そこで、思ったことは何らかの病を抱えること自体がアンラッキー、不幸ではないということ。それは自閉症等の障がいにも言えることではないかということです。
 先日書かせていただいた法人立ち上げに尽力された方々も揃って仰っていたことは自閉症のお子さんをもてて良かった、ということでした。

 私は闘病も障がいのある暮らしも経験しておりません。ですから当事者の方には失礼になったり、笑われてしまう考えかもしれませんが、病や障がいと共に生きる方の存在が周りの人の勇気や癒やしになり、家族や社会を支えているのだと思います。
 それは克服の体験を語ったり、何かすごい作品を生み出すことではなく、そこに存在していること、いること自体が大きな役割だと思いました。

 今後の支援についても今ある当事者の方の姿を偏見なく捉えながら、その方の望む暮らしの実現をお手伝いできるよう精進したいと思います。N