やまびこ工房周辺のゴミ拾いをされている利用者さんがいらっしゃいます。先日その付き添いをさせていただきましたが、
お、そんなトコにもあった!
え!それも拾うんですか!?
と言ってしまいそうな細かいものまで丁寧に拾われていました。

 ただし、その作業の中で見逃す物もあり、その違いを観察していると、どうも周りのものとのバランスで判断しているようでした。
同じ枯葉であっても集まっている場所の場合はスルー、そうでないアスファルトや土の場所にあると拾われ、同様に紙くずであっても予め掃かれた後の残りのような場合は同様の種類の物が集まっているため通過されていました。

 そんな中、特にビニールゴミは遠くにあってもセンサーが反応するように足速に取りに行かれており、TVの逃走中に出てくるハンターを彷彿させる動きでした。
 その反応の違いを見て思ったのが、自閉症者は調和を愛する、ということ。周りの状況とマッチしない色や材質は取り除かれ、そうでない物は置いていかれる、しかもそれはとても敏感な感知能力が働くというのは、どこかアーティストじみた見た目のバランス感覚があるように思えました。
 時々、独特の色彩で絵を描く自閉症者が紹介される事がありますが、沢山の色を使いながらそれが全体で調和しているのは、そういった感覚が成せることなのかと思います。

 こうした魅力が活かせる活動を創っていきたいと思います。N