インターカルチュラリズム、間文化主義と訳されますが、カナダのケベック州が進めている考え方です。今も続いているテロの影響で急増している難民の受け入れを積極的に行っている州政府が基本理念に置いているものだそうです。

 移民が急増した当初は大半を占めるフランス系の人たちの不安感が高まり、移民排斥の意見もあったそうですが、そこで重要視されたのは異文化間の対話でした。交流の場を多く設けた中の代表的なものがシルク・ドゥ・ソレイユです。メンバーの出身国は40を超えるそうです。使われる言語も25とのことです。

 ある平和活動家の言葉に“私は人間であるゆえに、人間に関することで私に無関係な事柄はない”とあります。

 自国民と移民、コチラとアチラ、という壁を出来るだけ取り去って、人間として相手の文化を尊重する姿勢を基本に置くことができれば異文化間の対立は起こり得ないと思います。

 同じことが障害者と健常者との考え方にも言えるのではないでしょうか。社会を変えると言っても、つまるところ個々の物の捉え方を変えることに他ならないのだと思います。

 ですから、当事者意識と相手の文化を尊重する開かれた心=OPENマインドが現代には欠かせないキーワードなのではないかと思います。N