今年は童謡が誕生してから100周年だそうです。
1918年に児童文学雑誌『赤い鳥』の発刊に合わせて作成が行われました。
 それまでは昔から伝わる“わらべ唄”や民謡、また学校教育のための“唱歌”がありました。そこで、言葉づかいや意味が分かりやすい、子どもたちのための“童謡”を作ろうということになったそうです。
 北原白秋や西條八十などの協働で作られましたが、それぞれの歌に様々な思いが込められているとのことです。

 私は知りませんでした。『ぞうさん』です。
前半部分の“お鼻が長いのね”までは皆と違った姿を揶揄する場面が描かれており、それに対して“そうよお母さんも長いのよ、いいでしょ”との自分の生い立ちや今ある境遇に誇りをもって言い返す姿、そして親子の絆が描かれているそうです。

 自分が自分らしく、誇りをもちながら、それぞれの違いを尊重して仲良く成長して行ってほしい、との願いが込められているということです。
 最近キーワードになつている“共生社会”も根本の考え方はこれと同じではないかと思いました。
 自身に誇りを持つこと、他者の個性を尊敬することを大人が思い直し、子どもに伝えて行くべきなのだと思います。

 その意味では日常、周囲と違った行動や発言のある方と街に出ることは一番の伝える方法であり、その分、その態度に責任があることを再確認しました。N