"お客様は神様"
 日本人はこの考え方から世界トップクラスのキメ細かなサービスを実現してきました。
 ただし、人は良いサービスを受け続けるとそれに慣れてしまうものです。その結果として企業は次々に目新しい、魅力的な商品を生み出さなければなりませんでした。
 しかし、日本が目覚ましい成長を遂げた時代は終わり、現在は新たな価値観を模索する時代になっていると考えられると思います。
 特に少子高齢化が世界一のスピードで拡大している社会では"今"よりも今後の未来に注目した商品選びが主流になるのだと思います。
 それはお客さんの考え方だけでなく、企業も私たちのような事業者も。
 私は、そういった環境の中では仕事内容のコーディネートが大事になるのではないかと考えています。これまでやっていた形を盲目的に継続することに力を注ぐのではなく、利用者さんの今後につながる内容、そして今いるスタッフの戦力の範囲内で最大、最適な力を発揮できる形を考えなければなりません。
 高齢化は利用者さんだけでなく、風の谷のスタッフにも当てはまります。20年前の体力と気力を前提につくられた形は変わっていくべきだと考えています。そのために様々な力を"良いとこ取り"できる知恵が必要なのでしょう。
 その力をつけるためにも広く情報を得て、これまでの方法、考え方に囚われず、解釈を深める作業が欠かせないと思っています。N