お盆時期、ご家族で外出の予定を組まれる方も多く、ナウシカでも数日、利用されない方がいらっしゃいます。
 普段、近くで過ごされても互いに干渉されることは、ほとんどなく、むしろ無関心といった様子が見られる皆さんですが、この時期は、そんなことないんだなぁ、と再確認することがあります。
 更に変化の受け入れと対応が得意でない皆さんの特性は忘れてはいけないな、と思います。

 先日、週の後半続けて不在になっていた方がいらっしゃいましたが、特別、確認があるわけではなく、居室を見に行かれるわけでもありませんが、ある利用者さんは神経質な表情が時々見られ、暑さから疲れがでているのではないか、と考えていました。
 お一人続けて不在となり、数日たった夜のこと。硬い表情で普段行かれている買い物の行き先、買うもの、ナウシカに帰ってからのスケジュールを細かく確認される方がいらっしゃいました。それまで表立って気にされる素振りは見られませんでしたが、やはり変化を好まれない自閉症の方には変わりなく、私は普段通りの暮らしの中で、意識が薄れていたのを反省しました。

 そもそも表立って気にされる素振り、と書きましたが、それこそご自身で普段通りではない、できれば避けたい行動を取るということですし、そういった方が夜、気になっていることを口にされたということは、おそらく、もう我慢ならん!ということだったのではないかと思います。
 日常生活を共にされる中で直接的なやり取りはなくとも、ひとつ屋根の下、同じ釜のご飯を召し上がっている皆さんが無関係なわけがありません。無関心ていられるわけがないのだ、と再認識させていただきました。

 私たちは表面化した言動から(目線、表情の変化も含めて)その方の考えや感覚を想像して、適した環境づくりを心がけていますが、同時に表面化したものだけでなく、自閉症の特性は厳然とあるのだ、という大前提を落としてはいけないよ、とのアドバイスだと思いました。N