ILC 国際リニアコライダーの東京での建設が期待されているそうです。
 この巨大な装置は陽電子と電子を高速で衝突させるためのもので、これを使うことで宇宙誕生時の状況が再現できるそうです。
 私はこの装置そのものにも、とても興味はありますが、それ以上にこの研究のために世界トップの物理学者が日本に集い、協働することになるということにワクワクします。
 
 日本は、国土の位置、これまでの歴史的な背景を考えてもこの研究のように人と人がつながる場を提供する役割が最も向いているのではないかと思います。
 西洋文化を取り入れたことで経済発展を遂げたことは間違いありませんが、その基本にある個人主義は日本の風土に元々はそぐわないため、限界を迎えているというのが現状ではないでしょうか。
 日本は海外の優れた文化を取り入れ、発展させる技術と哲学をもっています。その持ち味を活かす方向が一番力を発揮し、結果を出せるのだと思います。
 その考え方を個人の働く現場に当てはめると個々の持ち味を発揮して組織全体として良い仕事ができることが目指す形なのだと思います。
 そしてそれは個人が歯車のように組織に埋没するのではなく、互いにその持ち味を理解し、尊敬することで成り立つものなのだと思います。N