わかめの収穫場での一コマが紹介されていました。ボランティアも多数参加しての計量作業。最初のグループは大雑把に一抱えをカゴに入れる、次のグループが計量しカゴに分ける。次に塩を振り袋に詰めるという作業。ボランティアは最初のグループに加わって作業をしていましたが、地元の人との大きな違いが・・・

 ボランティアは若さもあり、作業スピードは速く、次々とカゴを回していくことができている。しかし、地元の方は絡んだワカメを解しつつ、ほぼ計量する量に近い固まりにして、カゴに移している。時間はかかるが後のグループの作業はスムーズに進み、結果的にはボランティアが関わったわかめの袋詰が最後まで残ることになる。
という話でした。

 もちろんボランティアが加わったことによつて大幅に作業が捗ったことは間違いなく、地元でも大歓迎されています。
 この記事で言われていたのは、ボランティアと地元の方の大きな違いは目指すゴールだということです。ボランティアスタッフは目の前の作業に懸命に取り組む、一方、地元の方は袋詰までを目標とするので、そこに辿り着くための行動を考えるということです。

 これは何に取り組む場合にも言えることではないでしょうか。目の前の利用者さんに仕事を伝え、できるようになってほしい、それも一つの目標でしょう。しかし、私たちは、更に先のそのスキルの獲得が何を生むのか、その利用者さんの暮らしがどのように充実していくのか、ということにも想いを馳せながら取り組んでいきたいと考えています。N