28機関、3700人
 障害者雇用水増しの不正を行っていた中央省庁関連機関です。正直ないとは思っていませんでしたが、これほどとは思いませんでした。
 しかし、公共機関の方がこういったことが起きやすい構造になっているかもしれません。
 国で決められた方針に沿って、雇用枠をココまで広げなさいとの指示が示されれば、そのように行わなければならない。それが仕事であり、役割になっていくと誰もその背景にある意味やその対応によって起きる結果について考える頭がなくなってしまいます。
 人は一定期間同じ環境が続くと慣れることができます。それは生きるちからであり、どんな環境下でも適応できる能力だと言えます。
 だからこそ、物事の状況把握と分析、目的と方法、そして結果と想定外の結果に対する対応法を考える必要があるのだと思います。
 その根本にあるのは当事者意識であり、何のため、誰のためといった目的感が明確でないと当事者意識は生まれません。
 そして考えることを放棄した先にあるのが他者を否定する思想です。

 私たちは幸い利用者さんやご家族と密接に関わり、即座にご指摘をいただける環境にあると思います。“利用者さんのため”をうたいながら様々なことに慣れてしまわないように。慣れるとは考えなくなることだと思います。N