通院の付き添い時に薬局で面白いリーフレットというか、プリントを見ました。
 漢方薬について勘違いが多い、とのコラムのような内容でしたが、そこで言われているままの勘違いを私もバッチリしていましたので、ここでも紹介したいと思います。

 まず、漢方薬は日本の薬で日本の伝統薬です。
 この時点で私などはエ〜ッとなってしまいました。日本で特に体系化と普及が進んだ1700年代に西洋=蘭方、東洋=漢方、との分類から漢方薬となったそうです。
 では、本場中国のは?というと中医学と呼ばれており、伝統的な生薬の使い方が文化大革命によって否定され、新たな体系化を経て現代に至るそうです。

 漢方医学と中医学の違いは、私はここに島国と大陸の文化背景の違いを感じましたが、漢方医学は症状に応じてその改善を助ける生薬を処方するのに対して、中医学では生薬を使いますが、その配合は毎回違って、その都度、新しい薬を作り出すイメージだそうです。
 漢方薬は自身で回復するのを促す、その人の状態に合った料理を出すことに似ていますが、中医学は、どちらかというと西洋的でその症状を治す配合を作り出す、より美味しい料理を開発するイメージとのことでした。

 この自然に回復するのを中心にそれを助ける処方をする日本の文化と悪さの原因をやっつけようとする中国の大陸文化のようなものを感じました。

 最近は中国でも私と同じ勘違いをされる方が増えているそうです。漢方薬が日本のものというのは何だか嬉しい気がしました。N