自閉症の方は聴覚過敏で音声刺激が苦手。従ってイヤーマフや静かな空間の確保、視覚的に訴えるコミュニケーション方法が望ましい。
 といったことを本で読んだり、教わったりしたことがあります。

 でも、最近思うのは、多数派の人たちより聴く力に優れていることは障害というより強みなんだということです。
 
 グループホーム勤務では特に密接な関係性が生まれやすい環境になりますが、その分、声のトーン、話す速さ、内容等に応じた理解をもとに反応を決められているのではないかと思う場面に出会うことがありました。

 季節の変わり目で風邪をひかれたり、花粉症に悩む方がナウシカにもいらっしゃいますが、その訴えの内容の時には話が終わるのを待たれているのに通常のパターン化されたやりとりの時には割って入られ、お茶の用意や余暇時間の準備を催促されることが今週はありました。

 抽象的な概念の理解が得意ではない特徴をもつ自閉症の方だからこそ、これまで懸命に空気を読む苦労をされてきているのだと思います。それが風の谷のような大人の施設を利用される頃には、むしろ空気を読む達人になっているということのようです。
 私もできるだけKYにならなよう気をつけたいと思います。