予想を遥かに超えて長い自粛となったコロナ禍。人と会う機会を控えなければならなくなり1年以上が過ぎました。こうなると、人は人と会い、集まり、言葉や文字による情報交換だけでない、会話がとても重要だったのだと感じます。

 人が集まるのを控えなければならない環境の中でいかにコミュニティを維持し、活性化させるかということについて様々な研究がなされています。
 その中で言われているのがオープンダイヤログの手法です。

 通常"話し合い"は何らかの課題について、解決策を求めるためにアイディアを出し合うという形で行われます。この形では目的は解決策という答えを出すことです。
 一方、オープンダイヤログ=開かれた会話の方は大まかなテーマに沿って意見、アイディアだけでなく、思うこと、感じること等を自由に発言していく方法です。


 この形では必ずしも問題の解決策は導かれないかもしれませんが、参加者同士の信頼度がアップしたり、その後のコミュニケーションが円滑になったり、といった効果が報告されています。

 どちらかと言うと女性が得意な手法ではないかと思いますが、これは話すのと同様に『聴く』ことが重要となります。『それは違う』なんて台詞は論外として、人が話している時は決して遮らないということや、テーマに拘らずにふと浮かんだものをそのまま話していくこと等、人によっては忍耐力を要するものになるかもしれません。

 コロナ禍によって様変わりしている社会の中で人の関係性の持ち方も変わりつつあるのかもしれませんね。