伝統芸能の秘伝とされるものは最も根本にある姿勢や考え方を示すものであることから、その内容は特別なことではない場合が多い。それを「大したことない」と軽視する人には芸を身につけることは不可能。(世阿弥　風姿花伝)

　私たちの仕事は障害者と呼ばれることになっている人たちの当たり前の日常を支えること。どうしても自分たちの慣習や考え方、行動パターンに当てはめて考えてしまいますが、日常の人の言動には根本にある考え方や捉え方、望む方向性が秘められているのではないかと思いました。

　他人事を自分事に、大したことないを重要かも、とアンテナを張りながら支援に臨んでいきたいと思います。