やまびこブログ~風の谷の徒然なる日々~

 法人の活動報告やイベント告知を中心に、スタッフが日々感じたことや自閉症の方の魅力、福祉の仕事の楽しさについて発信しています。

2018年04月

 4ヶ月で会議時間半減させ、大幅な利益増を果たした企業の話が紹介されていました。
 そこでは短時間で効果的な会議を行うために事前に話し合う内容について全員が理解し、意見を出し合うことが重要と考え、事前に配布する資料をもとに、その会議の目的と議題についての理解、各項目の時間配分、目指す成果について全員が"参加者"としてではなく、会議を最大限に有意義にする当事者として臨むことを徹底したとのことでした。

 当然ですが“今度の会議は何を話すんだろう”では時間が無為に過ぎていきます。会議に限らず一人ひとりが当事者意識を持って取り組むことが価値を高める基本になるのだと思いました。

 やまびこ工房でも昨年度、ファシリテーションの研修会を開催し、会議の目的とそれに合った進め方について学びました。
 価値的な意見交換をもとに、より利用者さんの希望に沿った支援を創り出せるように知恵を出して行きたいと思います。

 なお、前述の企業の会議の結論では必ず具体的な仕事内容、目標と共に、その実行者と達成期限を明確にするそうです。N

 
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 利用者さんのお母様からご提案をいただき、折り紙で花を作っています。
 施設のイベント等で飾り付けに活用したいと思います。こういった作業が一つ増えることで人によって得意な工程があり、一つの花に複数の方が関わっています。それを更に花束にして飾ろうと思います。N

 一気に暖かく、というより暑くなりました。皆様体調崩されていませんか?
 梅、桜を経て冬を越した花が一斉に咲いています。ナウシカ周辺のお宅にもたくさんの花が喜んで咲いているようでした。
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 ある新聞記事から。
 人生を充実させるには“生きがい”ささやかな幸せを感じる習慣”が重要(100歳時代の人生マネージメント)とのこと。

 よく見聞きする話ではあると思いますが、私の知っている80歳を超えたお元気な方々は、皆さん忙しい毎日を送っていらっしゃいます。
 それは文字通り“心を亡くす”状態ではなく、日々を楽しみ、時には悲しみ、感動を繰り返す毎日なのではないかと思います。
 皆さん共通して、人のことを心配されているということがあります。食事を届けられたり、おしゃべりに行かれたり、地域の集いに誘われたりと他者を励まそうと考え、行動すること、他者と関わろうとすることが元気の秘訣なのではないかと思いました。

 ネット、スマホの普及で小中学生の間でも電話ですら会話をしなくなっているそうです。直接関わることで分かることはとても多く、日々の支援でもそれを実感しています。
 人と関わる仕事には健康長寿の秘訣も詰まっています。N

 先に意思決定支援について触れさせていただきました。意思決定というと何か契約等の場面でご本人が決定をしてサインをするイメージですが、それだけではなく日常の意思確認の積み重ねが大事と、その解説がされた本に出ていました。
 
 ナウシカでも食事の内容はじめ、様々な場面で意思確認が行われていますが、その中で思うのは確認後に起きることが何よりも大事だということです。
 先日、ご家族とお話する機会があり、意思確認をしても、つい"〜もあるよ"、"こっちはどう"と声をかけてしまう、と。

 ナウシカに限らず、特に知的障がいのある方は周りの方が様々なことを代行されることが多く、特に意思確認の場面では親御さんがそれを代行されることが多くなります。その中でご本人の意思をできるだけ汲み取り、それを実現するために必要なところへ伝えるという役割をされているのだと思います。

 その意思確認を受けてそれを表現した結果、実現するというプロセスが大事な経験で特に結果がどうなったかは影響が大きいようです。

 ナウシカの皆さんからもこちらが意識的に確認の場面を増やすようにしてから発言や意思表示が多くなっています。
 だからと言って、これまでその気持ちがなかったかと言ったらそうではなく、伝えたことで実現するということが確認できたために希望を伝える意味ができたのだと思います。
 ナウシカのスタッフが少しアテにされるようになったと言うこともできると思います。逆に言えば伝えようとしてもらえない事柄は、"言ってもムダ"と思われているということになります。
 今後もアテにされる場面が増やせるようにがんばりたいと思います。N
 

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