やまびこブログ~風の谷の徒然なる日々~

 法人の活動報告やイベント告知を中心に、スタッフが日々感じたことや自閉症の方の魅力、福祉の仕事の楽しさについて発信しています。

2018年06月

 今年は法人の20周年に当たります。
 7月7日(土)相模原市のあじさい会館で記念式典、隣のけやき会館で祝賀会を開催します😊

 式典では日頃からお世話になっている地域の方への感謝状の贈呈や全国を飛び回りながら自閉症や発達障害のある方への支援を進められている渡部先生の講演も予定しています。

 その後、祝賀会となりますが自由にお食事をとっていただける形を取り、利用者さん、ご家族の皆さんにも楽しんでいただける場になります。
 利用されている方とご家族には、日頃よりスタッフが様々な形で支援者としてレベルアップできるようにご指導いただいていますので、この機会に思い切り楽しんでいただいて、私たちの感謝をお伝えしたいと考えています。
 
 また現在、記念誌の作成作業も行っており、歴史の重みとそれに携わって来られたたくさんの方の思いを感じながら作業を進めさせていただいています。今の支援を充実させるためには、これまでの経緯の理解が不可欠です。風の谷がこれから更に前進していくために、振り返りをしっかりと行ない、残しておきたいと思います。
 次の10年のために。N

 ナウシカは自閉症の方が暮らすグループホームです。ですから、その支援の内容はいかに暮らしを良くするか、ということになります。
 充実した暮らしのためには楽しみの時間が必要です。その意味で食事を個々の好みに合わせて工夫することは常に課題となっています。
 そういった日常の中で一切食べてもらえない事もあり、見るのも嫌というようにお皿ごと即座に返される場合もあります。
 先日、ある利用者さんから同様の返品(?)がありました。そこで、ヘルパーとして入っている男性非常勤が煮物だったのですが、その具を取り分けて薄くカットし、クッキングシートに並べてトースターで焼きました。
 仕上げに黒胡椒を振って出すと一気に完食。
 ナウシカではこういった場面でスタッフがガッツポーズをしています。N

「発達障害について」雑誌等で取り上げられることが多くなりましたね。
 図が分かりやすかったのでご紹介します。N

http://benesse.jp/kosodate/201806/20180620-1.html

 今年は童謡が誕生してから100周年だそうです。
1918年に児童文学雑誌『赤い鳥』の発刊に合わせて作成が行われました。
 それまでは昔から伝わる“わらべ唄”や民謡、また学校教育のための“唱歌”がありました。そこで、言葉づかいや意味が分かりやすい、子どもたちのための“童謡”を作ろうということになったそうです。
 北原白秋や西條八十などの協働で作られましたが、それぞれの歌に様々な思いが込められているとのことです。

 私は知りませんでした。『ぞうさん』です。
前半部分の“お鼻が長いのね”までは皆と違った姿を揶揄する場面が描かれており、それに対して“そうよお母さんも長いのよ、いいでしょ”との自分の生い立ちや今ある境遇に誇りをもって言い返す姿、そして親子の絆が描かれているそうです。

 自分が自分らしく、誇りをもちながら、それぞれの違いを尊重して仲良く成長して行ってほしい、との願いが込められているということです。
 最近キーワードになつている“共生社会”も根本の考え方はこれと同じではないかと思いました。
 自身に誇りを持つこと、他者の個性を尊敬することを大人が思い直し、子どもに伝えて行くべきなのだと思います。

 その意味では日常、周囲と違った行動や発言のある方と街に出ることは一番の伝える方法であり、その分、その態度に責任があることを再確認しました。N

 
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 やまびこ工房でよくある光景です。
 今日は、利用者さんのスペースをより個別化し、刺激を遮断するためにパーテーションを作っていました。

 スペース作りの時が一番多いですが、作業をしやすくするためのジグ(ガイドになる枠や手順を分かりやすくする台など)を作る場合もあり、それが翌日、使ってもらったら役に立たず、ボツになることも😱

 そして、しばらく毎晩のように大工仕事が続くことがあります。手間のかかる作業ではありますが、これで上手くいくことを想像すると楽しくなります😊
 
 作成の際には対象の利用者さんの好みや気にされる形や素材の情報を集めた上で適切な素材、形態、大きさなどを決めていきます。
 さて、今回はどうでしょう❓N

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