やまびこブログ~風の谷の徒然なる日々~

 法人の活動報告やイベント告知を中心に、スタッフが日々感じたことや自閉症の方の魅力、福祉の仕事の楽しさについて発信しています。

2018年10月

 以前、カラオケボックスで一切歌われることなく、決まった曲順で画面に曲を流し、その絵と文字を観て楽しむ方がいらっしゃることを紹介しました。同様にボウリングもプレイするだけが楽しみ方ではなく、観戦も充実した時間となります。
 先日、久しぶりにボウリングの付き添いをさせていただきました。以前から観るのが好きな方でしたが、この日はリーグ戦が行われており、一人残らず上手い❗とても楽しまれたようで、写真のように座って、身を乗り出し、立ち上がって、ストライクには拍手を贈られていました😆

 一つのことに集中力を発揮するのが得意で視覚の鋭い自閉症の方は他の人のプレイを観て、自分もやって、他の人と時々ハイタッチをして、というのは忙しい作業になってしまうのだと思います。
 特に好きなことはじっくりと楽しみたい、ということなのではないでしょうか。
 今後も皆さんそれぞれの楽しみ方に合わせた形で行えるようにしていきたいと思います。N
18-10-29-07-53-57-913_deco

 今年も玄関に着けています。
 また、やまびこ工房の試作品として、ハロウィン仕様のものも🎃
 今のところいらっしゃいませんが、そのうち仮装にハマる方もいらっしゃるかもしれませんね😁
18-10-26-08-21-13-930_deco

 28機関、3700人
 障害者雇用水増しの不正を行っていた中央省庁関連機関です。正直ないとは思っていませんでしたが、これほどとは思いませんでした。
 しかし、公共機関の方がこういったことが起きやすい構造になっているかもしれません。
 国で決められた方針に沿って、雇用枠をココまで広げなさいとの指示が示されれば、そのように行わなければならない。それが仕事であり、役割になっていくと誰もその背景にある意味やその対応によって起きる結果について考える頭がなくなってしまいます。
 人は一定期間同じ環境が続くと慣れることができます。それは生きるちからであり、どんな環境下でも適応できる能力だと言えます。
 だからこそ、物事の状況把握と分析、目的と方法、そして結果と想定外の結果に対する対応法を考える必要があるのだと思います。
 その根本にあるのは当事者意識であり、何のため、誰のためといった目的感が明確でないと当事者意識は生まれません。
 そして考えることを放棄した先にあるのが他者を否定する思想です。

 私たちは幸い利用者さんやご家族と密接に関わり、即座にご指摘をいただける環境にあると思います。“利用者さんのため”をうたいながら様々なことに慣れてしまわないように。慣れるとは考えなくなることだと思います。N

 最近、すっかり更新頻度が落ち込んでしまいました💦
楽しみに❓してくださっている皆さん、申し訳ありませんm(_ _)m
 またペースを上げていきますので、どうぞよろしくお願いいたします😊

 さて、ナウシカでは皆さんそれぞれの部屋に皆さんならではのセッティングがされています。
 人によっては、とてもシンプルにタンスとベッドのみであったり、テレビやラジオ、ゲーム、音楽プレーヤー等、スタッフがこれ何のリモコンだっけ??となってしまうような部屋の方もいらっしゃいます。
 その中で写真立てを飾られている方がいらっしゃり、先日、最新の写真が届きました。定期的に旅行に行かれた時の写真が届くのですが、毎回、景色とご本人、ご家族の最高の笑顔が届いています。
 毎回、継続して拝見していますが、毎回さらに素敵な写真になっています。
 自閉症の方によくあるパターンですが毎年同じ場所、同じ宿に泊まられています。でも常に写真の表情がグレードアップしているのを感じます。
 先日届いた写真には同じことをご家族の表情にも感じました。ご家族で本当に楽しまれている姿は、その方の部屋を明るく照らしています。N

 仕事の進め方についての日本とアメリカとの違いが書かれたものを読みました。
 アメリカでは仕事に人を配置する、という考え方で、まず達成目標=プロジェクトがあり、その内容に応じてリーダーを配置、チームをつくります。
 一方、日本では"皆で"との意識があり、仕事内容の全体化、どんな人も何らかの部署でその達成に寄与することを期待されます。
 
 もちろん、どちらが良いとか悪いといった話ではありません。それぞれの国や地域の背景にある物の考え方に合わせた=特性を活かせる方法を取ることが良いのだと思います。

 私たちも欧米の支援の実践を学ぶ機会がありますが、ともすると目先の方法論のみに固執して、それがメソッドそのものであるかのような錯覚に陥りがちです。
 見に見える事実から、その背景にある真実を見る姿勢が大切なのだと思います。N

このページのトップヘ