やまびこブログ~風の谷の徒然なる日々~

 法人の活動報告やイベント告知を中心に、スタッフが日々感じたことや自閉症の方の魅力、福祉の仕事の楽しさについて発信しています。

2018年12月

 ある新聞記事からです。
 街で突然、中国語で声をかけられたとのこと。咄嗟に「私は中国人じゃありませんよ」と答え、人違いだったことが分かったそうです。
 その中国人男性と別れてから記者はハッとしたそうです。咄嗟に出た言葉だったが自分には「あなたとは違う」との強い意識があったことに気づいたとのこと。
 共生社会、外国人の受け入れ等の記事を目にする機会が多くなる中、"あの人とは違う"との思想が自分にも根強くあるのではないかと思った、という記事でした。

 あちらとこちら、と隔てて考えることがスタート地点になると友好を結ぶのは難しくなるのかもしれません。
 福祉の現場においても全く同じことが言えると思います。当然、人はそれぞれ違った存在で、その意思を最大限に尊重するのは当然ですが、もっと根底にあるのは同じ人間、同じ地球人、同じ東洋人、同じ日本人といった"同じ"考え方が重要なのではないかと思いました。
 年末年始、人と会う機会も増えるのではないかと思います。差異を尊重しつつ、"同じ"部分に注目するのも面白いのかもしれません。N

 今年もナウシカ玄関にツリーと手作りリースを出しました🎄
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 ご家族の方が設置して下さいました😆
 とても良い香りがしています🍊
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 ある小学校の先生と話す機会がありました。発達障害のあるユニークな児童が5人いる普通学級を担任したその若い先生は子どもに首を絞められる夢を見ながらも真正面から子どもたちと付き合い続け、いわゆる学級崩壊の状態だったクラスが授業が静静と進む状況になり、教育委員会からも見学者が絶えないモデルケースとなりました。

 その間、様々なハプニングが続き、同僚、親御さんとも頭を抱えながらの日々だったとのこと。
 その20代の先生はそういった大変な日々を送りながらも子どもたちのことを嫌いにはならなかったとのことでした。理由は信じられないような突飛な行動に授業どころてはない毎日を過ごしながらも変化があったことだそうです。それは必ずしも理想的な方向ではなかったけど自分の関わりが間違いなく子どもたちに影響を与えている実感が責任感につながり、逃げたい自分に負けない原動力になったとのことでした。
 今は、ますます自分のクラスの子たちが好きになっているし、自分の人生を創ってくれた恩人だと思っているとのことでした。

 教師に限らず、子どもに限らず人と深く関わることで生まれるエネルギーがそこにはあるのではないかと思います。
 また、そこで取り組む方の熱が周囲の人の原動力にもなるでしょう。
 私にとっての原動力は何になるのか、見つめ直しながら寒さに負けない熱をもって仕事に取り組みたいと思いました。N

 今日で国連世界人権宣言が発表されて70周年です。現在の状況を見てみると外国人就労の拡大や欧米の難民受け入れに対する意見の対立等、国という枠がますます薄れる中で発生している課題が増えているように思われます。
 日本では江戸末期に外国から攻められるという形でしたが藩の意識から日本人との意識革命がされました。同じことが今、起きているのかもしれません。
 昭和初期に活躍した教育実践家の提唱した教育方法に愛国心を育てるために郷土史を学ぶことが良いというものがありました。
 地元地域をよく知る事がその土地を愛することにつながり、国を愛する姿勢をつくることになるとのことです。

 人権意識という観点からも同じことが言えると思います。身近な人を理解し、関係を深める姿勢が日本人から地球人の意識に繋がっていくのではないかと思います。
 同様にまだまだ障害者と健常者、あちらとこちらのような思考ベースは根強いことを感じる場面は多いです。私たちの日々の実践も世界に繋がっていることを思い起こす日にできたら良いのではないかと思います。N

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