やまびこブログ~風の谷の徒然なる日々~

 法人の活動報告やイベント告知を中心に、スタッフが日々感じたことや自閉症の方の魅力、福祉の仕事の楽しさについて発信しています。

2021年05月

 日に日に暖かくなっています。
 もう日焼け対策をしっかりしないといけない季節になりましたね。今年は特にマスク焼けも気になるところでしょうか😷
 やまびこ工房の散歩道での写真です。
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 予想を遥かに超えて長い自粛となったコロナ禍。人と会う機会を控えなければならなくなり1年以上が過ぎました。こうなると、人は人と会い、集まり、言葉や文字による情報交換だけでない、会話がとても重要だったのだと感じます。

 人が集まるのを控えなければならない環境の中でいかにコミュニティを維持し、活性化させるかということについて様々な研究がなされています。
 その中で言われているのがオープンダイヤログの手法です。

 通常"話し合い"は何らかの課題について、解決策を求めるためにアイディアを出し合うという形で行われます。この形では目的は解決策という答えを出すことです。
 一方、オープンダイヤログ=開かれた会話の方は大まかなテーマに沿って意見、アイディアだけでなく、思うこと、感じること等を自由に発言していく方法です。


 この形では必ずしも問題の解決策は導かれないかもしれませんが、参加者同士の信頼度がアップしたり、その後のコミュニケーションが円滑になったり、といった効果が報告されています。

 どちらかと言うと女性が得意な手法ではないかと思いますが、これは話すのと同様に『聴く』ことが重要となります。『それは違う』なんて台詞は論外として、人が話している時は決して遮らないということや、テーマに拘らずにふと浮かんだものをそのまま話していくこと等、人によっては忍耐力を要するものになるかもしれません。

 コロナ禍によって様変わりしている社会の中で人の関係性の持ち方も変わりつつあるのかもしれませんね。

 
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 ナウシカの日常より。
 スケジュールで提示されている活動が終わるごとにマグネットを付け、完了を確認していただいています。
 私には違いが分かりませんが、順番が決まっているようです。活動が進むにつれてマグネットの入れ替えが起こります。
 おそらく傷の付き方などが目安になっているのだと思いますが、そのつもりで見比べてみても私には分かりません。
 『何て、違いの分からないやつだ』と思われていることでしょう。

 国立成育医療研究センターのアンケート。
子どもから寄せられた声は『話を聞いてほしい』『相談は難しいから手伝ってほしい』
とのこと。
 GWとはいえ、家族で出かけるのも難しい状況です。ご自宅で映画でも観ながらお子さんの話をじっくりと聴いてみるのも良いかもしれません。

 思った以上に子どもたちは大人を心配し、気を遣っているようです。なかなか明るい話題、見通しの材料は少ない時ですが、お休みの方で家族で過ごせる方は誰かの話を聴く日を設定しても良いかもしれませんね。
 
 私たちも出来るだけ利用者さんの声を聴き取れるようアンテナを張っているつもりでいますが、なかなか上手く行かないことの方が多いです。
 ちょっとした表情、最近この時間に〇〇してることが多い等を共有しながら"声"の捜査会議を重ねています。
 きっとそんな私たちを『まだまだだな😏』とご本人たちは思われていることでしょう。
 施設が休みになりご家族にはお世話になりますが、色んな声を思い出しながら考え直す機会にさせていただこうと思います😌N

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